2010年4月29日木曜日

J八幡浜

 昨年、初めて八幡浜を訪れてから、我が家はすっかり八幡浜の虜。
コースの楽しさ、会場のホスピタリティもさることながら、食い物が旨い!!(←ここ重要。我が家的には次点は瀬名。)八幡浜でとくにおいしいのが”魚”。四国愛媛県と九州大分に挟まれた海域を「豊後水道」といい、その愛媛県側を「宇和海」と呼びます。ブランドとして有名な「関サバ」も同じ海域で獲れます。大分の漁港に水揚げされると「関サバ」になるわけですね。宇和海海の幸 昭和水産
 今年もお鮨が楽しみ~ってことで、旅行(J八幡浜)に出発。

 まずは八幡浜の名物ってことで、試走前のお昼に八幡浜ちゃんぽんを頂きました。ロンドンのちゃんぽんは昨年、スーパーで持ち帰り用のを見つけてから気になっていたんです。お店で食べられることになってラッキーでした。

 鶏がらベースの醤油味、たまねぎの甘みを感じるやさしい味です。とんこつベースの長崎ちゃんぽんとはまったく別物。一度食べたら一月は空けたいこってり系のラーメンもありですが、やさしい味は食べ飽きないからいいですね。ハマドさんは「好きな味、夜も食べに来る。」と絶賛してました。

 試走では、コースは完全ドライと予想していたものの、山から水が湧き出している箇所があり、RACING RALPHだとパターンが泥で埋まってしまい、スリップ。上りで足つき。けれど、明日は慎重なライン取りと丁寧なペダリングで回避できると判断。ゴジラの背中も1本目でクリア。ところが意識しすぎで2周目はコースアウト。やり直した3本目は根っこにハンドルを取られ、フロントからスリップダウン。練習すればするほど上手く走れなくなる悪いパターンに陥りそうだったので、迂回ルートを試し、ほとんどタイムロスがないと判断し、明日は危険を回避して迂回ルートでいくことにする。ゴジラの背中よりその先の根っこ地帯のほうが、タイムに影響しそうだ。

 そして、夜はお待ちかねのお鮨。昨年、突撃して大当たりだった、八幡浜のお鮨の名店”銀座あたご”

 遠慮して一度はテーブル席に座ったものの、やっぱり年一だし、後悔のないようにと、カウンター中央に移動。春の魚、さよりから頂く。ブリンッとした張りのある食感が期待以上においしい。新鮮という言葉の指すものが名古屋にいるときとは別物のようた。次はスズキ。その次は関サバと同じようにブランドのアジを頂き、おいしさのあまり、飲まないつもりだったお酒を二合とっくりで注文してしまう。カウンターの前のケースの中に並ぶネタを気になる順に次々に注文。写真の鯛もえびも地元産。鯛はふり塩で頂きました。(カウンターで食べても名古屋でチェーンの回転寿司に行くより安いんですよ。鮨はネタですね。)
 去年の素晴らしい技を繰り出す大将が不在で残念だったけれど、おかみさんは僕らを覚えてくれていたみたいで、「MTBの方ですよね、来年もお待ちしてます」って送り出してくれた。

 さて、レース当日。エキスパートになって朝の準備がゆっくりできるようになったのが嬉しい。スポーツクラスのハマドさん、コンダさんに気合と落ち着きのバランスをとってもらうため気を使いつつ茶々を入れて、スタートを見送った。
 そして、自分のアップを開始。とはいっても、エキスパートクラスでの初陣で、レースがどれほどのものなのか見せてもらうのが目的で、1ポイントでも多くゲット!!と自分を追い込んでいた去年のようには緊張してこない。適当にアップを済ませ、召集に向かう。
 グリッドはどべ2で、さらに緊張しない。最後列で空いていたので、同じく最後列のすずひろさんの隣に行ったら「なんでとなりにくるんですかー。★○●◇→▽■→○●*#£@☆%>★○」とプレッシャーを掛けてきたのでたまらず場所を変える。ふー。
 レースは5周。カウントダウンのアナウンスが消え、号砲が鳴る。スタートで、やっぱりクリートははまらなかったけれど、最後列だと前が詰まっていてそれほど速くなく、ヘタにアタマを突っ込むと落車のまきぞえになりそうだったので、落ち着いて上り口に差し掛かるまでは一番後ろで用心した。シングルの前までにすずひろさんに追いついたので声を掛ける。いくつかのコーナーを越えたところで、ようやく一列に落ち着いた。後ろは5人ぐらい。一人挟んで前にすずひろさんがいる。その前のライダーが遅いみたいで、中切れ気味になっている。抜いていってほしいなーと思いつつも、最初っから急いでも仕方ないので、そのままついていく。下りきってグランドに戻ってくる手前の竹林のところで、コーナーの進入ラインをミスって、根っこでリアを滑らせてしまい、バタリと落車してしまった。慌てて自転車に跨ったけれど、サドルが回ってしまっていて漕ぎにくい。乗りながら腰を浮かせてサドルをグーでガンガン叩いて前を向かせたけれど、この間に3人ぐらいに抜かれて、すずひろさんが見えなくなってしまった。グラウンドを抜け、簡易舗装に出ると前に4人ぐらいのパックがいるのが見えたけれど、微妙に遠い。ここで踏んでしまうと後が心配だと思って自分のペースでキープする。4人は徐々に離れて見えなくなってしまった。後ろにいたはずの人たちもいつのまにかいなくなって、前にも後ろにも誰もいない。1周目から一人旅だ。ミスっても誰にも見られないから恥ずかしくないけれど、ペースを作ってもらうことも出来ない。困ったぞ。ゴジラの背中は迂回ルートを選択して、その先の根っこ地帯での失速を最低限に抑える努力をし、1周目を終了。グランドに出ても前のライダーが見えない。
 2周目に入り、シングルに入ると、つづら下りで、いくつか下の段にすずひろさんが見えた。どピンクのジャージは林の影でもよく目立つ。まだまだ数人のライダーが追いつけそうな距離にいるようだ。八幡浜の前半のつづら下りは路面状態のよいかかみのの高速版みたいなもので、最高に楽しい。漕がなくてもプッシュでスピードが乗せられる。体力を使わなくてもいいから、とても好きだ。自分の最高速で得意区間を抜けてグラウンドに戻ってきたけれど、前はやっぱり見えない。前が見えないと簡易舗装のようながんばる区間で頑張れない。簡易舗装の頂上で観戦している方に前との距離を聞くと、前とは1分ほど離れているようだ。ときどき、どこからかチェーンの暴れる音が聞こえるけれど、振り返っても誰もいない。こんな状態では5周目はないなと確信したので、あと2周だ。いきなり短くなって、気持ちが楽になった。
 3周目に入ると腰が痛いことに気づく。得意区間も中腰をキープするのが辛いので、楽しくなくなってきた。スピードが上げられないので、ロスをなくして失速を最小限に抑える。2周目をほぼノーミスでいけたので、3周目もノーミスでクリアすることを目指す。先ほどの方に前との距離を聞くけれど、さらに広がっているようだ。まったく追いつけない。かといって後ろから追いついてくる気配もない。根っこの処理もバンクの使い方も1周目より、2周目、3周目と周回するたびに上手くなってくる手ごたえがある。まだまだいける。

 4周目に入ろうとしたら、タイムアウトだった。「えーーー?早すぎ。」(←俺遅すぎ)

 結果 64/69位



 エキスパートクラスは上手に走ればそこそこの順位が出たスポーツクラスとは別ものでした。ちょっと考え方を変えないと、レースに混ぜてもらうことさえ難しそうです。ただ、このなんとかして速く走ってやろうと考えさせられる厳しい環境にいるのはたまらなく心地よいです。箱館山はすぐなので大した準備は出来そうにもないですが、出来ることをやって、少しでも前を走る工夫をしてみます。

 レース後は会場でまたお寿司を買い、おばあちゃんが作ったようなやさしい酢飯の味わいに感動。日向夏というみかんや手作りこんにゃくを買い込み、地元の盛り上がりに少し貢献。さらにスーパーで、ぜんぶ買い占めたいくらいに鮮度の良い魚の中から、イトヨリと地えび、それに地酒を買い、八幡浜を大満喫して会場を後にしました。

 高速は淡路島経由で渋滞に巻き込まれることなく24時前に自宅に到着。疲れたけれど、ほんと八幡浜、大好き。

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