2011年8月6日土曜日

J1白馬

準備万端、気合十分で臨んだ白馬だったはずなのに、終わってみればぜんぜんダメだった。悔しいので思い出しながら書いておこう。

土曜日の試走、タイヤは木島平で使ったままの仕様で、フロントにマキシス イグナイター、リアにシュワルベ レーシングラルフで走ってみる。雨が降ったり止んだりという状況で、明日の天気もうまくいけばレース時間は雨が降らなさそう。出来るだけ漕ぎが軽くなるようにと思ったけれど、雨で泥が浮いたダブルトラックの上りでタイヤが滑ってしまい、踏むペダリングではうまくトラクションが掛けられない。きれいに回そうとすると無駄な力が入ってしまい、一緒に走ったカツラさん、飼い犬さんのスピードに付いていけず、やばいなと感じた。シングルはだいたい乗っていけたけれど、レースは踏まれてグチャグチャになって押しになるだろうと予想。したがって、タイヤの選択はコースの大半を占めるダブルトラックに合わすことにして、フロント、リアともイグナイターに交換。その仕様でもう1周試走してみると、今度は路面が乾いてきていて、トラクションが掛かりすぎ重過ぎる。明日の朝のコンディションしだいでレーシングラルフに戻そうと思い、試走終了。

レース当日。夜半にかなりの雨が降ったので、タイヤはそのままイグナイターでいくことにした。周りを見ると、マッド、ドライと様々。なかなか出番の無い中庸的なタイヤを持っている人は少ないのだろう。この時点では少し有利。
Photo by すずひろ
グリッドは60番。アナウンスでは109人出走らしいので、まあ真ん中ぐらいだ。一列前にカツラさん、その二列前に飼い犬さんがいるので、まずそれを捕らえて抜くことが目標。アスファルトの左側を選択し スタートを待つ。
スタートはスムーズに決まる。最初のコーナーがイン側になるので、それを抜けるまでは巻き込まれを避けようと大人しくしていたら、前方のライダーが足付きしたようで、イン側はぜんぜん進まなくなった。後ろのライダーはそれを見てアウトへアウトへと逃げるので、自分の周りは完全に行く先をふさがれた形。フィードの前の坂を抜ける頃には最後尾近くまで落ちてしまった。
今回のコースレイアウトはダブルトラックが多いものの、上りっぱなし、下りっぱなしになるので、下りで勢いを利用して上り返しで抜ける箇所が少ない。特に前半はダブルトラックを延々と上る力比べになる。苦しいけれどここで抜いておかないといけないと思って抜く。とにかく抜く。上りの頂点、コンクリートの橋が見えるころに、飼い犬さんが見えた。第1シングル手前で追いつき、すずひろさんが62番と教えてくれる。最初の順位に戻すだけでだいぶ使ってしまった気がする。
シングルは最初から押し。途中乗ってみたものの、押したほうが速い箇所も多く、自分は乗ったり、降りたりするのが遅いので、押しなら押しで押し切ったほうがトータルで速い。...とカッコ悪いが割り切った。第3シングルを抜けたところで飼い犬さんを抜いた。
nabe風に前乗りポジションにしてみたけれど、
自分には似合わない感じがする。
2周目に入って上りに入る。また我慢して抜くところだと気を引き締める。疲労もかなり溜まってきてるけどまだ抜ける。抜ける、抜ける、追いつけると自分に言い聞かせていたけれど、シングルを走り抜けたところでスタミナが切れた。抜いたライダーにバカスカ抜かれはじめた。変速もおかしくなってきていてリアがガチャガチャ落ち着かない。バックストレート手前の坂でインナーに落としたフロントをミドルに上げたらチェーンサックしてしまった。
今年はJシリーズ全体がレースの高速化、短時間化ということで、出場した富士見も木島平も50分も走ればゴールだった。1時間弱のレースを想定して練習してきたけれどそれが仇になった。もう既に50分を過ぎているが、あと1周ある。太ももが悲鳴を上げていてちょっと踏んだら両方とも攣りそうだ。
3周目に入ってすぐ後ろにいるだろう飼い犬さんに抜かれないようにあがいてみたものの、上りに入ってすぐに抜かれた。もうこれ以上は頑張れなかった。ただただ攣らないようにインナーローにして回すだけ。シングルで押すためにバイクを降りたら両腿とも攣ってしまったが、止まらないように足を引きずりながら歩いた。
この周だけで8人ぐらいに抜かれてしまった。周りのライダーも同じようにきついだろうに、自分の弱さが際立ってしまった。

毎年、この時期は調子が悪い。今年もレースの1週間前に夏バテで食事が取れないような状況で痩せてしまったとはいえ、今回のレースは無かったことにしたいぐらいにダメだった。

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