2008年7月16日水曜日

LOOK MTBペダル レポート

 正直、期待してたわりに大したことなかった。
しかも、カッコ悪いときてる。

 760のXTのクランクとはまったく似合わないLOOKのペダル。今の970のXTRや770のXTとなら似合うのかもしれない。


 着脱はシマノのほうがしやすい。僕はひとつ前のPD-M959を使っていたけれど、シマノのペダルは適当にシューズを乗せると、ツルっと滑ってパチンと嵌る。これはSPDの心地よい感触だと思う。かたやLOOKはこの滑るというのがない。シューズのクリートの先をペダルのワイヤーに引っ掛かるように、うまいこと位置を合わせてシューズを押し出してやらないといけない。嵌るときの感触は、「ズズッ」、「グニュ」という感じで、嵌ったことが分かりづらい。これは、ペダルのボディにシューズの滑り止めのブロックが当たるので、シューズとの相性もあるだろう。シマノのSH-M225というシューズは滑り止めのブロックが柔らかい素材なので、大絶賛の大橋くんのように、アディダスのシューズと相性がいいのかもしれない。また、LOOKのペダルはボディに厚みがあるので、ペダルが縦になった状態で嵌めようとしてしまうことがあった。外すのは逆に真横に捻れば簡単に外れる。シマノのペダルでいうと、スプリングテンションのゆるいほうから2,3ぐらい。コーナーリングのときに膝を出すと、ペダルからポロッと外れる。LOOKはこのくらいを解放テンションとして薦めているのかと思ったけれど、どうやら構造的にゆるめにせざるを得なかったと想像する。というのは、MTBの場合、とっさに外したいときも多いけれど、シマノなら真横でなくても斜めに引きちぎるようにしても外れる。コケそうになったときも自然に外れるけれど、LOOKは真横に捻らないと外れないから、コケそうになったときはかなりあせる。でも、これは慣れたらどうにかなるだろう。
 ペダリングは、ペダルのボディとシューズの滑り止め部分が接触しているおかげで非常に安定している。シューズがペダルに接触しているんだから当然だけど、SPDの金具しか接触していない状態で使ってきたからか、とても安心感がある。着脱のしにくさとの引き換えだろう。でも、SPDの場合、クリートの位置をシビアに調整しないと場所が合ってないような感じがするけれど、LOOKの場合、適当に調整してもこれでいいんじゃない?って感じになる。おそらくSPDの場合、ペダリングすると回転する位置によって足首が左右に動くんだと思う。それが気になって場所を調整しなきゃいけないんだけど、LOOKならペダルとシューズが接触していることで固定されているから、左右に振れずに矯正されるため、気にならなくなるんだと思う。この点は、LOOKのほうが良い。 (わたなべさんはクランクブラザースのグラグラして安定しないっていうから、LOOKは反対に超安定です。固定されるフラペだと思ってもらえばいいかも。)

 とりあえず、乾いた路面で試して分かったのはこれぐらい。大橋くんは泥が着いても着脱の感触は変わらないというから、泥レースなら優位性があるのかもしれないけれど、乾いた日はSPDのツルッ、パチンのほうが早い。慣れかもしれないけれど、僕なら乾いた日はSPDを選ぶ。
 ちなみに、LOOKのペダルは厚みがあるように見えるけれど、実際に取り替えてみても、サドルの高さは変えなくても良かった。僕が鈍いだけかもしれないけれど、LOOKのほうが軸から1mm厚いかどうかといったところじゃないかな。SPDとLOOKを付け替えて試すってのも出来るかもね。

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